ストレスにはいろいろある

先に書いたように、私は以前なかなか過酷な環境で働いていました。
事務ではなく専門職でした。
他人に詳しい話をすると10人中10人がブラックだと言い切るような職場です。


朝起きて出社して夜中まで仕事して帰って寝てまた出社の毎日です。
週一の休みはずっと寝ていました。
給料は同じでも今よりもずっとずっと体力的に厳しく責任も重い仕事です。


でも、今の方が私には耐えられなかったです。


最近、ストレスには種類があるんだと思いました。
種類によって、人によって許容できるもの、できないものがあります。
今回私は、自分がどうやっても許容できないストレスの種類をはじめて知りました。
それを知れただけでも今後に生かせるじゃないか。
そう考えられるようになってきました。


病院の先生が私に、
「今の仕事に魅力感じてないでしょ?」
と問いかけてきました。
図星だったのでつい黙ってしまいました。


世の中の大多数の人は仕事だからと割りきって興味のない分野でも頑張れよと思われるかもしれませんが、自分にはそれができなかったようです。


次は自分が魅力を感じる仕事にしようと思います。

適応障害と診断されるまで⑤

それから1週間後、緊張しながら病院へ行きました。


最近眠れているかとか苛々しているかなどたくさん質問に答えていくなかで気がついたのですが、そういえば夜全然眠れていません。
以前は布団に入ったら10分たらずで意識がなくなっていたのですが、ここ最近は布団に入ってから数時間は眠れず、眠れても夜中に何度も何度も目が覚めていました。


そういえば最近メチャクチャ怒りやすくなったな…上司に口答えするなんて以前の私では考えられないような大胆な行動さえ衝動を抑えられずに何度かやってしまっていたし、少し前には怒りが抑えられずに仕事関係の書類をその場で破り捨てました。
完全にやばい奴です。
自分でもメチャクチャ驚きました。
自分の感情や言動がコントロールできていなかったのです。


それに気が付いてもうすごいメッチャ怖かったです。
自分の体が自分の思い通りにできないって何?
じゃあこの体は誰のもんだよ?


看護師さんに仕事のことやら家族構成やらを色々聞かれた後、先生と会いました。
先生は女医さんで、よく言えばさっぱり、悪く言えばキツイ感じの人。
しかし先生も1人の人間だし完璧を求めるべきじゃないか…と思い、けっこう威圧的な空気がつらかったのですが、なんとか話をしてとりあえず仕事は休職することになりました。


病名は 適応障害 でした。

適応障害と診断されるまで④

会社から帰ってきてからとにかく病院に行かなければと思い、かなりしんどかったですが通える範囲の心療内科に片っ端から電話をしました。
しかしどこも予約がいっぱい。
長いところだと2ヶ月待ちでした。


話には聞いていましたが、予想以上に予約がとれない。
まずここで心が折れそうになりした。
でも会社に報告するためにも病院に行かないわけにはいきません。
少し遠いですが1週間後に予約がとれるところを見つけました。


しかし1週間……長い……。
この1週間、仕事のことばかり考えました。
むしろ仕事のこと以外を考えている余裕がありませんでした。


仕事を放り出して出社拒否なんて社会人失格。
たくさんの人に迷惑をかけた。
ただでさえ忙しい上司の負担を増やしてしまった。
もう、会社の人に顔向けできない。
皆が普通にしていることができない自分が情けなくて仕方ない。
自分に生きている価値なんてない。
消えてしまいたい。


このような考えがずっとずっとループします。
私はゲームとアニメが趣味なのですが、これがまったく楽しくない。
以前は寝る間も惜しんでやりこんでいたゲームにも手を付けようとさえ思わなくなりました。
本当に自分には何もなくなったんだなと思いました。

適応障害と診断されるまで③

ずる休みをした夜、上司からメールが。


やばい、ずる休みがばれた。


そう思いました。
しかし内容はずる休みのことではありませんでした。
会社で唯一相談していた人が上司に軽く話をしてくれたみたいで、やばいかもと思った上司が連絡をくれたのです。


翌日、重い体を引きずるようになんとか出社しました。
会社に足を踏み入れる前に車の中で、何度も何度も自分を励ましました。
こんなにも会社に行くのが怖いと思ったことはありません。


いつも通り自分の席に座ります。
そしていつも通り机に積んである書類の束を見たのですが、どうやって処理していいのかわからない。
何から手を付けていいのかわからない。
書いてある文章がうまく読めない。
涙は止まらない。
もう大混乱です。


始業後、人事含め上司と話し合い、とにかくその日は仕事にならないため帰ってしばらく有休をもらうことになりました。


自分は一体どうなってしまったんだろう?
今まで毎日欠かさずやってきたことがどうしてできなくなったんだろう?
そしてなぜ涙が止まらないんだろう?
なぜ動悸がおさまらないんだろう?


とにかく、怖くて怖くてたまりませんでした。

適応障害と診断されるまで②

ずる休みをしてしまった私は、とにかくやりたいことをやりました。
仕事のストレスが溜まって爆発しただけだからストレス解消すればオッケーだと思ったからです。


最近あまり行けていなかった地元の岩盤浴に行きました。
平日の昼間だけあってかなり空いていました。
なんだかとても眠いような気がしていたのでとりあえずは横になって何も考えないように努めたのですが、どうしても仕事のことを思い出します。


今日休んだって代わりに誰もやってくれないんだから溜まるだけなんだよなあなんで私休んでんだろ……。


気が付いたら何時間も横たわって泣いていました。
周りの方はびっくりされたかもしれません(笑)


明日からまた仕事にいかなければ。
やることは山ほどある。
休んで迷惑をかけた。
どうしよう。
でも、仕事に行きたくない。
ただの甘え。
みんな頑張ってるんだから自分も頑張ろう。


そればかりを考えて一日が終わろうとしていました。

適応障害と診断されるまで①

私は事務職として働いている20代中盤の女です。
転職して数年、日々不満はありながらもなんとか目の前にある仕事をやっつける毎日でした。


そんな中、9月某日。
仕事中に涙が止まらなくなりました。
誰にも見られないようトイレに駆け込みますが、自分でもびっくりするくらい止まりません。
そんなことが一日のうちで何度もありました。
次の日もその次の日もです。


さすがにこれはおかしいと思いました。
転職前は残業月100時間超、残業代もろくに付かない、休日出勤は当たり前という今よりもっと過酷な職場でした。
それでもこんな状態にはなったことはありません。


ここ最近朝になってもなかなか起き上がることができなかったのですが、休み明けの月曜日、とうとう起き上がれなくなりました。
本当に本当に会社に行きたくない。
でも、今日納期の案件が山ほどある。
今週提出しないといけない仕事の準備が終わっていない。

でも、どうしても行きたくない。

私は社会人になってからはじめて、ずる休みをしました。